AKMTホスピタルのプロジェクト事例をご紹介します。
目次
事例1:【予約枠数20%アップ】運用見直しで収益向上と待ち時間短縮を両立
【カスタマープロフィール】
都内私立病院|病床数500以上|プロジェクト期間 約5年
課題
- 長年人間ドックのサービスを提供しているが、受診者数が頭打ち傾向が続き、売上も伸び悩んでいた。
- 健診コースは大きくGF(胃内視鏡)コースとGI(胃X線)コースに分かれていたが、予約は大きくGFに偏っていた。また季節により予約数に大幅な波があり、既存の設備を必ずしも有効に活用できていなかった。
- 施設の改修・拡張工事の計画もあるが、検査室を何室にするか、レイアウトや動線をどうするかなどうまく決められなかった。診療科同士の話し合いではなかなか意見がまとまらず、全体を見た最適なバランスが見えなかった。
アプローチ、施策
- 受診者数の頭打ち、コースの偏りなど諸課題を分析し5つに分類した。そして、それぞれを解決するため現場スタッフを中心とした「5つのタスクフォース」を定め、タスクフォース毎に部門横断のチームで改善活動を行った。
- 検査ごとの「標準検査時間」を定義し、それに基づいて必要な検査室数、適正な枠数などを算出し、施設改修案作成時の必要検査室数の根拠とした。また標準検査時間から待ち時間の算出も可能となり、改善策へつなげた。
- 現場での観察を重視し、午前の検査時間には各フロアをチェック。また大阪、岡山、熊本など他病院への視察も積極的に行い、現場観察や情報交換を実施。その結果を施設改修案やオペレーション改善施策に盛り込んだ。
プロジェクト体制
健診センターで約15名体制のプロジェクトチームを組んだ。
プロジェクトメンバーでない方も含め、合計約200名の健診センタースタッフがプロジェクトへ積極的に協力した。
また病院本体スタッフや外部ベンダーなども適宜参加した。
- 健診センター(プロジェクトメンバーとして)
センター長(1名)、内科医長(1名)、内視鏡医長(1名)、婦人科医長(1名)、看護師長(1名)、看護師リーダー(1名)、検査技師長(1名)、放射線技師(1名)、生理機能検査室長(1名)、生理機能技師(1名)、事務部長(1名)、事務スタッフ(複数名)、システム担当(1名) - その他
健診センター改修工事後のテストでは、健診センタースタッフのほぼ全員(約200名)がテストに参加
病院本体より、各診療科の長およびメンバーはアドバイザリーとして適宜参加
施設改修のあたり、建設会社メンバー複数名と、病院施設課数名が参加
プロジェクトスポンサーである理事長・病院長へは適宜の進捗報告と方向性のすり合わせを行った
成果
- プロジェクト開始前との比較で、健診売上が約10%アップ
- 検査所要時間を綿密に計算し、また施設改修を行った結果、予約枠数が20%アップ
- 各検査の待ち時間が大幅に短縮され、胃内視鏡コースの終了時間が平均59分短縮
プロジェクト成功の要因
- センター内の主要な職種の長やリーダーでプロジェクトメンバーを組閣し、5つの課題に対するタスクフォースを組んで、チーム単位で活動したこと。
- プロジェクトメンバーで定例ミーティングを実施し、目標の共通理解とタスクフォース毎の進捗確認、課題のあぶり出しと解決策の定着化を継続したこと。
- 施設改修案の検討では、検査所要時間などの数字を根拠に、全体を見た最適なバランスの改修案を作成できたこと。
- 「9時までに内視鏡室へ8名送り込む」など具体的な施策を出し、結果を毎日共有し、微修正を繰り返し翌日にトライするなどして、施策が意識付けを含めセンター全体へ浸透したこと。
事例2:【売上26%増】メニュー再構築や予約枠見直しにより受診者数が向上
【カスタマープロフィール】
国立大学病院|病床数500以上|プロジェクト期間 約1年半
課題
- 会員制人間ドックの提供から数年が経過し、当初のメニューや価格が現状のニーズに合わなくなってきていた
- 「検査動線が非効率」「お客様の予約ニーズに応えられない」など課題は山積していたが、どこからどう手をつけてよいかわからない状態だった
- 外国人(インバウント)ニーズがあったものの、院内の体制が整わず、受け入れができなかった
アプローチ、施策
- 複雑で予約枠拡張に支障が生じていたメニュー体系を整理し、並行して予約枠拡張を行った。
- インバウンドの集客を行うエージェントと調整し、ニーズにあったメニューを企画し新たな販促へつなげた。
- 新・カルテシステム導入と期間が重複したが、これをよきチャンスと捉え、システムリリースのタイミングを見据えながらメニュー、価格や検査動線変更を実施した。
プロジェクト体制
健診センターで約10名のプロジェクトチームを組んだ。
また病院本体と兼務のメンバーも含め、病院全体でもプロジェクトがサポートされた。
- 健診センター(プロジェクトメンバーとして)
センター長(1名)、副センター長(1名)、医師(複数名)、看護師(複数名)、事務課長(1名)、事務スタッフ(複数名)、システム担当(1名) - その他
病院本体より、各診療科の長およびメンバーはアドバイザリーとして適宜参加
病院内で部門横断の運営委員会を設け、年数回のプロジェクト報告を行い、活動を病院内全体へ周知させた
プロジェクトスポンサーである学長・理事長・病院長へは適宜の進捗報告と方向性のすり合わせを行った
成果
- 予約枠拡張により、プロジェクト開始前との比較で、健診売上約26%増を達成
- 外国人健診を含めメニューの見直しを行い、お客様のニーズに応えつつ、内部的にはシンプルでわかりやすい構造に変更
- 新・電子カルテシステム導入のスムーズな導入と、それとタイミングを合わせた業務の見直しを実施
プロジェクト成功の要因
- 病院経営層が危機感を持ってプロジェクトのスポンサーとなり、プロジェクト活動を手厚く支援した
- センター長、副センター長が強いリーダーシップを持ち、またプロジェクトメンバーが改革意識を高く持っていたこと。特に電子カルテ導入と期間が重なった際、現場はタフな日々も続いたが、一つ一つ丁寧にタスクを消化し、成果につなげることができた。
NEXT
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